X-E1 + Ernemann Ernostar 5cm f2 改

Ernemann Ernostar 5cm f2

およそ90年前に製造されたErnemannのErnostar 5cm f2ですが、現代のカメラとの組み合わせではどのような描写をみせてくれるでしょうか?

使用カメラはX-E1、すべて開放での作例をご覧ください。


Ernemann Ernostar 5cm f2
X-E1 3:2 PROVIA

早朝、日光を浴びる猫を接写で。
接写時は被写界深度が浅く慎重なピント合わせが必要ですが、開放から非常にシャープな描写を楽しむことが出来ます。発色が良くコントラストも強いため硬質な印象の絵となっています。


Ernemann Ernostar 5cm f2
X-E1 3:2 PROVIA

曇天の薔薇を接写で。
こちらも見た目に近い発色でピント部を繊細に描写してくれていますが、適度な柔らかさがありやさしい雰囲気の写りとなりました。天候や光の加減で印象が異なるようです。


Ernemann Ernostar 5cm f2
X-E1 3:2 PROVIA

1、2mほど離れた千社札にピントを合わせて。
接写時は目立たなかったですが、これぐらいの距離になると背景の光の粒に口径食が目立ちます。
明るい空が写り込んでいるのですが、長いフード部のお陰か締りのある色味を保ってくれています。


Ernemann Ernostar 5cm f2
X-E1 3:2 PROVIA

最後に向ヶ丘遊園の町並みを。
開放時の遠景では収差が目立ち、中心部の滲みや周囲での放射状の流れが顕著となります。f4程度まで絞ればほぼ改善されますが、接写時とは全く異なる描写です。


製造年代からピント部の甘さと彩度の低さを予想していたのですが、開放からシャープで締りのある色味を提供してくれたことにとても驚かされました。

しばらくは手放せないレンズとなりそうです。


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