Rodenstock Heligon 25mm f1.5 ( Arri-Stdマウント )

Rodenstock Heligon 25mm f1.5

Rodenstockは1877年創業の老舗光学メーカーです。カメラ用レンズでは8mm用から大判まで幅広く製造しており、Arriflexマウントのシネレンズも僅かながら存在しています。今回はその中からHeligon 25mm f1.5のご紹介です。

絞りの刻印にはf値が採用されていますが、開放にのみ実行値T1.6が併記してあります。正面のアポクロマートを表すとされる三色の円弧マークも特徴的です。

それではE-M5での作例をご覧ください。


Rodenstock Heligon 25mm f1.5
E-M5 3:2

早朝、公園の花を開放で。
16mmフィルム用レンズの為イメージサークルはマイクロフォーサーズフォーマットをフルカバーしていないものの、ケラレは僅かで扱い易いです。

ピント部は開放から繊細な描写で、条件によっては僅かな滲みが発生します。背景のボケはうるさくない程度に乱れており好感が持てます。


Rodenstock Heligon 25mm f1.5
E-M5 3:2

最短開放での一枚。
ピントリングの刻印は0.5mからのスタートで、開放の接写では被写界深度が浅くピント合わせはシビアです。枯れた風合いの発色と周辺減光が組み合わさり、最新のレンズでは味わえない描写を楽しむことが出来ます。



Rodenstock Heligon 25mm f1.5
E-M5 3:2

祭り夜、参道を開放で。
10m程度離れた中心部の歩行者にピントを合わせたのですが、遠景では被写界深度が深くなる為ピント合わせは容易です。ピント部はf1.5とは思えないほどシャープで前後ボケも自然です。
街灯などの強い光源にはフレアが見られるものの、数段絞れば解消されます。


RodenstockのArriflexマウントは今回はじめての使用でしたが、他のレンズとは異なる幽玄な写りを楽しむことが出来ました。どれも個体数が少なく手に入れるのが難しいですが、チャンスがあれば他の焦点距離も使用してみたいものです。


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