X-E1 + Nikon TV Nikkor 35mm f0.9


Nikonの希少な大口径レンズ、TV Nikkor 35mm f0.9の作例です。
特殊用途のレンズですがヘリコイドが内蔵されている為、ミラーレス機ならば無改造で使用が可能です。


Nikon TV Nikkor 35mm f0.9
X-E1 3:2 PROVIA

まずは開放で柄杓にピントを合わせて。
大口径レンズならではのボケ量ですが、ピント部は繊細に描写されている為ピント合わせは容易です。
APS-Cでの使用時は樽型の歪曲が目立ちます。


Nikon TV Nikkor 35mm f0.9
X-E1 3:2 PROVIA

10m程度離れたこいのぼりにピントを合わせて開放で。
結像している範囲は狭いもののピント中心部は非常にシャープに描写されており、f0.9というのが信じられないほどです。中心部とは対照的に、周囲では癖のあるボケが目立ちます。
四隅ではケラレ発生しており、本来使用されるイメージサークルAPS-Cよりもかなり小さいと推測できます。


Nikon TV Nikkor 35mm f0.9
X-E1 3:2 PROVIA

こちらも最短付近での一枚。
ピントリングの刻印は1mからのスタートとなっており、更なる接写を行いたい場合は補助ヘリコイドなどとの組み合わせが必要です。
やはり開放のボケは魅力的で、他では味わえない幻想的な描写となっています。


Nikon TV Nikkor 35mm f0.9
X-E1 3:2 f4 PROVIA

同じアングルをf4に絞って。
ご覧の通り、開放とは異なる非常にシャープな写りとなりました。コントラストも強くかなり硬質な印象です。絞っても結像している範囲は限られており、周囲の乱れが面白い効果となっています。

流通量が少なく手にすることが難しいものの、探す価値のあるレンズと言えるかも知れません。


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