Cine Lens Gallery
"Cマウント作例集"でご紹介してきたシネレンズの画像を掲載しています。Cマウント・Arriflexマウント・改造レンズを中心にご紹介していきます。 使用カメラ:E-P1・E-PL3・E-M5・GH1・NEX-3・NEX-5・X-E1・α7II・LeicaCL
α7II + Ernemann Ernostar 5cm f1.9 改
35mmシネカメラ用レンズとして製造されたCarlZeiss Ernemann Ernostar 5cm f1.9ですが、本来の使用フォーマットよりを超える135判での描写はどの様なものとなるでしょうか?
α7II 3:2
まずは最短0.9mで狛犬を開放で。
50mmクラスの35mmシネ用レンズはフルサイズでケラれることが多いですが、本レンズでは全くケラレが発生していません。1924年製の5cm f2では四隅にケラレが発生していたので、数年間でかなりの仕様変更が行われていると推測できます。
背景のボケは中心から離れるほどに口径食が大きくなりますが、騒がしい印象ではありません。
50mmクラスの35mmシネ用レンズはフルサイズでケラれることが多いですが、本レンズでは全くケラレが発生していません。1924年製の5cm f2では四隅にケラレが発生していたので、数年間でかなりの仕様変更が行われていると推測できます。
背景のボケは中心から離れるほどに口径食が大きくなりますが、騒がしい印象ではありません。
α7II 3:2
2mほど離れたお稲荷さんを開放で。
この距離となると口径食が伸びて少しグルグルボケに見える箇所もありますが、大きく目立つことはありません。逆光気味での撮影でしたが、ノンコートながら被写体周辺の滲みも目立たずクリアな描写です。
この距離となると口径食が伸びて少しグルグルボケに見える箇所もありますが、大きく目立つことはありません。逆光気味での撮影でしたが、ノンコートながら被写体周辺の滲みも目立たずクリアな描写です。
α7II 3:2
夕暮れ時に店先の瓶にピントを合わせて。
本来の画画よりも広く撮影しているので、当然ですがAPS-Cでの撮影時よりワイド感がある絵となりました。コントラストも適度にあり、被写体の光沢感も良い雰囲気です。
本来の画画よりも広く撮影しているので、当然ですがAPS-Cでの撮影時よりワイド感がある絵となりました。コントラストも適度にあり、被写体の光沢感も良い雰囲気です。
X-E1 3:2 f4
f4にビルの頂上付近にピントを合わせて。
周辺減光もf4程度まで絞れ目立ち辛くなります。フルサイズでも歪曲じゃあまり目立たず直線的な撮影も得意な様です。
周辺減光もf4程度まで絞れ目立ち辛くなります。フルサイズでも歪曲じゃあまり目立たず直線的な撮影も得意な様です。
イメージサークルの余裕は予想をはるかに超えるもので、周辺の描写を楽しむならばぜひフルサイズで使用したいと思わせるレンズでした。最後期のErnostarということで、Sonnarへと繋がる改良が施されているのかもしれませんね。
X-E1 + Ernemann Ernostar 5cm f1.9 改
MSオプティカルにてLeica Mマウントへと生まれ変わったCarlZeiss Ernemann Ernostar 5cm f1.9を、Fujifilm X-E1へ取り付け撮影へと向かいました。
X-E1 3:2 PROVIA
まずは1m少々離れた紫陽花にピントを合わせて開放で。
開放時のピント部は芯があるものの若干のフレアがかっており、優しい印象の写りとなっています。発色はオールドレンズにありがちなアンバーなどへの転がりも無く自然な印象です。
開放時のピント部は芯があるものの若干のフレアがかっており、優しい印象の写りとなっています。発色はオールドレンズにありがちなアンバーなどへの転がりも無く自然な印象です。
X-E1 3:2 PROVIA
開放、最短での一枚。
1930年頃のf1.9クラスという明るさの為か、被写界深度が浅くピント部から外れると急激にボケる印象です。宮崎氏のカルテによると、焦点距離が53.5mm程度ある様でそれも要因のひとつかもしれません。
1930年頃のf1.9クラスという明るさの為か、被写界深度が浅くピント部から外れると急激にボケる印象です。宮崎氏のカルテによると、焦点距離が53.5mm程度ある様でそれも要因のひとつかもしれません。
X-E1 3:2 PROVIA
こちらも開放で木を見上げて。
35mmシネ用レンズですので、APS-CフォーマットのX-E1ではケラレが発生しません。周辺ボケ形状に口径食が見られますが、まだまだ余裕がありそうです。
35mmシネ用レンズですので、APS-CフォーマットのX-E1ではケラレが発生しません。周辺ボケ形状に口径食が見られますが、まだまだ余裕がありそうです。
X-E1 3:2 f4 PROVIA
f4に絞って街頭を。
f4程度まで絞ればピント部の滲みも目立たなくなり、シャープな印象となります。周辺減光も目立たずイメージサークルは大きそうです。
f4程度まで絞ればピント部の滲みも目立たなくなり、シャープな印象となります。周辺減光も目立たずイメージサークルは大きそうです。
製造から80年以上経過しているレンズですが、発色が良く癖の少ない描写を楽しませてくれました。製造年の古いErnostar 5cm f2と比べても、周辺の描写の性能がかなり向上している印象です。
α7IIの作例はコチラ
Ernemann Ernostar 5cm f1.9 ( Mマウント改 )
Ernemann Ernostarは中判用からシネ35mm用まで、数年にわたり様々な仕様で製造されていました。当ブログではこれまでに1924年頃製造された5cm f2を紹介しましたが、今回は少し明るい5cm f1.9をご紹介します。
Ernemann社は1926年にZeiss Ikonに併合されましたが、ErnostarはSonnarが登場する1930年頃まで製造されていたようです。
本レンズは1930年頃に製造された最後期のレンズで、 銘板には"Carl Zeiss Jena Ernemann-Ernostar"というダブルネームでの刻印が施されています。
Ernemann社は1926年にZeiss Ikonに併合されましたが、ErnostarはSonnarが登場する1930年頃まで製造されていたようです。
本レンズは1930年頃に製造された最後期のレンズで、 銘板には"Carl Zeiss Jena Ernemann-Ernostar"というダブルネームでの刻印が施されています。
Zeiss Ikonが製造していたKinamo N25という35mmシネカメラに搭載されていたレンズで、5cm f2とは前後玉のレンズ構成が異なります。絞り羽は12枚で絞りリングではなくレンズ先端のローレット部を回転させる事で開閉します。
MSオプティカルでMマウント改造をお願いしたところ、素晴らしい仕上がりとなり戻ってきました。
それでは作例をお楽しみください。
X-E1の作例はコチラ
Kowa Cine Prominar 25mm f1.8 ( Arri-Stdマウント )
KowaのCineProminarシリーズは15mm~100mmまでのラインナップがありますが、その中でも大きな筐体を持つのがこの25mm f1.8です。
BNCRマウントやArri-PLマウントと比べれば細身のArri-Stdマウント仕様ですが、25mmの焦点距離としては大きなボディですね。
BNCRマウントやArri-PLマウントと比べれば細身のArri-Stdマウント仕様ですが、25mmの焦点距離としては大きなボディですね。
前玉の直径は約58mmで、かなりの迫力があります。
絞りリングはT表記なのでT2スタートになっています。
絞りリングはT表記なのでT2スタートになっています。
後玉も手持ちの25mmクラスのレンズの中では最も大きく、描写が気になるところです。
X-E1の作例はコチラ
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