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Kowa Cine Prominar 25mm f1.8 ( Arri-Stdマウント )

Kowa Cine Prominar 25mm f1.8

KowaのCineProminarシリーズは15mm~100mmまでのラインナップがありますが、その中でも大きな筐体を持つのがこの25mm f1.8です。
BNCRマウントやArri-PLマウントと比べれば細身のArri-Stdマウント仕様ですが、25mmの焦点距離としては大きなボディですね。


Kowa Cine Prominar 25mm f1.8

前玉の直径は約58mmで、かなりの迫力があります。
絞りリングはT表記なのでT2スタートになっています。


Kowa Cine Prominar 25mm f1.8

後玉も手持ちの25mmクラスのレンズの中では最も大きく、描写が気になるところです。


X-E1の作例はコチラ

X-E1 + Carl Zeiss Distagon 16mm f2

Carl Zeiss Distagon 16mm f2

久々に手に入れたArriflexスタンダードマウントの広角レンズ、CarlZeiss Distagon 16mm f2の作例です。X-E1に取り付けても程よいサイズで見た目の印象はとても良いです。

今回もすべて開放での作例をご覧ください。


Carl Zeiss Distagon 16mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

まずは近距離での一枚。
広角レンズですので最短撮影距離には余裕があり、レンズ先端から約12cm程度までの接写が可能です。近距離撮影では背景のボケが大きく、f2という明るい開放値の恩恵を感じる事ができます。
APS-Cフォーマットでは35mm換算で約24mmの広角レンズとして使用できますが、歪曲が目立たない為気持ちの良い迫力感があります。


Carl Zeiss Distagon 16mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

熊野神社にて狛犬にピントを合わせて。
開放ながらピント部がシャープで撮影時にはとても驚かされました。全体的な発色も非常に濃厚で現行のレンズを使用しているかのようです。
背景の葉の光を見ると中心部の周囲に口径食が見られますが、絞れば全域で均一なボケ味となります。


Carl Zeiss Distagon 16mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

最後にお台場よりレインボーブリッジを。
遠景では被写界深度がぐっと深くなりかなりの範囲が結像しています。開放では若干の周辺減光がありますが一段絞るとほとんど目立たなくなります。


その評判からぜひとも入手したかったレンズだったのですが、実際に使用してみて発色や歪曲の少なさにはとても驚かされました。高性能な広角シネレンズをお探しの方には非常にオススメです。


Carl Zeiss Distagon 16mm f2( Arri-Stdマウント )

Carl Zeiss Distagon 16mm f2

Carl ZeissのArriflexスタンダードマウントレンズ、Distagon 16mm f2のご紹介です。35mmフィルム用の広角レンズですが、適度な大きさの為ミラーレス機でも使用し易いです。
本レンズは紫色のTコーティング仕様ですが、グリーンのT*コーティングが施されたものも存在しています。


Carl Zeiss Distagon 16mm f2

ピントリングはマウント部と別体のタイプで、ピント操作時にマウント部が回転しません。ストッパー溝の摩擦が無く常に滑らかな操作感で撮影に集中できます。
東西分断後の西ドイツ製で、絞りリングに"Lens made in West Germany"の表記が見られます。


Carl Zeiss Distagon 16mm f2

後玉の大きさからもイメージサークルの大きさが伺えます。


X-E1の作例はコチラ

Rodenstock Heligon 25mm f1.5 ( Arri-Stdマウント )

Rodenstock Heligon 25mm f1.5

Rodenstockは1877年創業の老舗光学メーカーです。カメラ用レンズでは8mm用から大判まで幅広く製造しており、Arriflexマウントのシネレンズも僅かながら存在しています。今回はその中からHeligon 25mm f1.5のご紹介です。

絞りの刻印にはf値が採用されていますが、開放にのみ実行値T1.6が併記してあります。正面のアポクロマートを表すとされる三色の円弧マークも特徴的です。

それではE-M5での作例をご覧ください。


Rodenstock Heligon 25mm f1.5
E-M5 3:2

早朝、公園の花を開放で。
16mmフィルム用レンズの為イメージサークルはマイクロフォーサーズフォーマットをフルカバーしていないものの、ケラレは僅かで扱い易いです。

ピント部は開放から繊細な描写で、条件によっては僅かな滲みが発生します。背景のボケはうるさくない程度に乱れており好感が持てます。


Rodenstock Heligon 25mm f1.5
E-M5 3:2

最短開放での一枚。
ピントリングの刻印は0.5mからのスタートで、開放の接写では被写界深度が浅くピント合わせはシビアです。枯れた風合いの発色と周辺減光が組み合わさり、最新のレンズでは味わえない描写を楽しむことが出来ます。



Rodenstock Heligon 25mm f1.5
E-M5 3:2

祭り夜、参道を開放で。
10m程度離れた中心部の歩行者にピントを合わせたのですが、遠景では被写界深度が深くなる為ピント合わせは容易です。ピント部はf1.5とは思えないほどシャープで前後ボケも自然です。
街灯などの強い光源にはフレアが見られるものの、数段絞れば解消されます。


RodenstockのArriflexマウントは今回はじめての使用でしたが、他のレンズとは異なる幽玄な写りを楽しむことが出来ました。どれも個体数が少なく手に入れるのが難しいですが、チャンスがあれば他の焦点距離も使用してみたいものです。


X-E1 + Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2


Cooke Speed Panchro 35mm f2のX-E1による作例のご紹介です。
Arrifelxスタンダードマウントのレンズなので、アダプターを使用して本体へと取り付けています。


Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

まずは接写でムクゲの花を開放で。
最短撮影距離はレンズ先端から30cm程度で十分に寄って撮影することが可能です。開放からシャープで、モノクロ時代のレンズながら発色も非常に良好です。


Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

こちらも接写、開放での一枚。
黒に締まりがあり見た目に近い色味を再現してくれています。
Biotar 3.5cm f2の作例と似たアングルで撮影したので、比較すると両者のキャラクターの違いが良くわかります。


Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

2mほどの位置にピントを合わせ開放で。
中距離撮影時の背景ボケには口径食が目立ちます。ざわざわとしたついた印象ですが、ピント部を浮き上がらせてくれる良い効果となっているようです。


Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

最後も開放での一枚。
開放撮影時は条件により周辺減光が目立ちますが、こっとりとした色味と相まって独特の雰囲気をかもし出してくれています。


1930年代には製造されていたSpeed Panchroシリーズですが、その後改良を加えられSeries2、Series3(18mm、25mm)へと発展していきます。Series2の32mm f2と比べるとレンズの絶対的な性能ではなわないものの、「味」という点ではこちらに軍配が上がるかもしれません。


Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2 ( Arri-Stdマウント )

Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2

CookeのSpeedPanchroシリーズは戦前より製造が始まった歴史あるレンズで、その描写から現在でも非常に人気があります。
Parvo-L、Eyemo、Cameflex用のマウントに換装されたものも多いですが、ミラーレス機での使用ではマウントアダプターの種類が豊富なArriflexスタンダードマウントが便利です。


Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2

Arriflexスタンダードマウントの筐体にはf値、T値、距離はもちろん、焦点距離やシリアルナンバーなど様々な刻印が施してあります。


Taylor Hobson Cooke Speed Panchro 35mm f2

構成部品に真鍮が多く使われている為ズシリとした重量感があります。


X-E1の作例はコチラ

X-E1 + Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2


CarlZeissのシネレンズBiotar 3.5cm f2のX-E1による作例のご紹介です。

マイクロフォーサーズフォーマットでも条件によっては収差の目立つ描写でしたが、サンサーサイズの大きいAPS-Cではどうでしょうか?


Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2
X-E1 3:2 PROVIA

まずは最短開放での一枚。
レンズ先端から約40cm程の接写が可能で、APS-Cでも十分寄れている印象です。ピント部は非常にシャープですが、被写界深度が浅いので慎重なピント合わせが必要です。
背景では口径食が目立ちます。


Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2
X-E1 3:2 PROVIA

2mほど離れた手摺にピントを合わせて開放で。
開放時は強い光源の周りに滲みが発生する事が多く、屋根から透ける光を幻想的に写してくれています。
APS-Cでもケラレが無い為使用しやすいです。


Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2
X-E1 3:2 f2.8 PROVIA

一段絞って線路を。
開放からシャープなレンズですが、絞ればさらにカチッとした描写になります。

中心部から離れると徐々に像が破綻していくので、中心部が浮き出てくるような描写を楽しむことが出来ます。

Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2 ( Arri-Stdマウント )

Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2

BiotarはCarlZeissが製造していたレンズですが、その歴史は古く1920年代後半より量産が始まります。
プロトタイプなどを含めると様々な仕様のものが存在しているのが特徴です。

Arriflexスタンダードマウントの3.5cm f2は戦前から東西分断後まで製造されており、当時としてはメジャーなレンズだった様です。
本レンズはシリアルナンバーから1941年頃に製造された個体ということがわかりますが、現代のミラーレス機との組み合わせではどの様な描写を見せてくれるでしょうか?

まずはオリンパスのマイクロフォーサーズ機、E-M5との組み合わせをご覧ください。


Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2
E-M5 3:2

まずは最短開放での一枚。
ヘリコイドの移動量が十分確保されているので、レンズ先端から約40cm程度のまでの接写が可能です。
背景のボケには口径食が見られます。



Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2
E-M5 3:2

35mmフィルム用レンズですので、マイクロフォーサーズフォーマットではケラレはありません。


Carl Zeiss Biotar 3.5cm f2
E-M5 3:2

こちらも開放で踏み切り待ちの人々を。
落ち着いた発色の絵ですが、中心部は開放からとてもシャープです。
中心から離れた光源を見るとコマ収差が見られ、癖玉の片鱗が見え隠れしています。


X-E1の作例はコチラ

Schneider Xenon 100mm f2 ( Arri-Stdマウント )

Schneider Xenon 100mm f2

Schneider社のArriflex用レンズは、性能の割に比較的安価で流通しているものが多く、コストパフォーマンスが高い事で知られています。しかし、このXenon 100mm f2はEOSマウントなどへの改造ベースとして人気があり、少々手に入れ辛い価格設定になっています。

年代により仕様が異なる絞り羽ですが、本レンズは16枚の円形絞が採用されています。

今回はオリンパスのマイクロフォーサーズ機、E-M5での作例をご覧ください。


Schneider Xenon 100mm f2
E-M5 3:2

まずは最短開放での一枚。
ピントリングの刻印は5feetからのスタートですが、マイクロフォーサーズ機では35mm換算で200mmの望遠レンズとして使用できますので、十分寄れている印象です。

開放でも被写界深度がそれなりに確保されており、ピント合わせはし易いです。


Schneider Xenon 100mm f2
E-M5 3:2

こちらも開放での一枚。
開放から十分な解像力があり、発色も良く前後のボケも美しいです。



Schneider Xenon 100mm f2
E-M5 3:2

最後に数m離れた自転車にピントを合わせて。
これも開放での撮影ですが、被写界深度が深くシャープな描写となりました。

重量のあるレンズですが、縦グリップを取り付けたE-M5との組み合わせは中々です。


X-E1の作例はコチラ

X-E1 + Kowa Cine Prominar 25mm f1.8


Arriflexマウントのシネレンズ、Kowa Cine Prominar 25mm f1.8のX-E1によるテスト画像です。

Kowa Cine Prominar 25mm f1.8
X-E1 3:2 PROVIA

まずは開放、接写での一枚。金属の質感を見事に再現しています。
35mmフィルム用レンズですのでAPS-Cでもケラレ等目立ちませんが、開放では四隅にわずかな光量落ちがある様です。


Kowa Cine Prominar 25mm f1.8
X-E1 3:2 PROVIA

ボケの形状がわかりやすい木の葉を開放で。
ピント部は開放からシャープですが、少し外れた箇所では大きく滲みが目立ちます。
背景のボケは口径食が目立つ為少々ぐるぐるして見えます。


Kowa Cine Prominar 25mm f1.8
X-E1 3:2 f4 PROVIA

手持ちの為少々ずれていますが、同じ被写体をf4に絞って。
開放から現行レンズの様な自然な発色でしたがふ、絞ったことによりさらに濃厚な色味となりました。
ボケも美しくなり、本来の描写としてはこちらが正しいのかもしれませんね。

X-E1で使用するには大きなレンズですが、いざというときは持ち出す価値があるかもしれません。

X-E1 + Canon C-35 50mm f1.8

Canon C-35 50mm f1.8

CanonのC-35 50mm f1.8は同社では非常に珍しいArriflexスタンダードマウントのレンズです。
X-E1との組み合わせではどのような描写を楽しませてくれるのでしょうか。


Canon C-35 50mm f1.8
X-E1 3:2 PROVIA

まずは最短撮影距離、約80cmにピントを合わせてた開放での一枚。
逆光気味での撮影でしたが、発色が良くピント部の滲みも目立ちません。


Canon C-35 50mm f1.8
X-E1 3:2 PROVIA

数メートル離れたパイプにピントを合わせて。
こちらも開放ですが、APS-CフォーマットのX-E1では周辺光量落ちが目立たないことがわかります。


Canon C-35 50mm f1.8
X-E1 3:2 PROVIA

クリスマスツリーのオーナメントにピントを合わせて開放で。
メッキの質感や色味をとても良く表現してくれています。
背景の照明は完全なる円形ではないものの、なかなか綺麗な形状を保っています。

様々な条件下で締りが良い描写をしてくれるレンズです。


X-E1 + Carl Zeiss Planar 50mm f2

Carl Zeiss Planar 50mm f2

Planar 50mm f2はLeicaマウントへの改造ベースとしても人気のレンズですが、今回はAPS-Cのセンサーを持つX-E1での作例のご紹介です。


Carl Zeiss Planar 50mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

早朝、近所の猫を開放で。
ピント部は繊細に描写されており、体毛の微妙な色合いを自然に描写してくれています。
背景のボケも落ち着いている印象です。


Carl Zeiss Planar 50mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

神社の鈴緒にピントを合わせて開放で。
日光が強く当たっている箇所でも滲みが目立たず、暗部も潰れずに階調が残っています。
背景の光の粒を確認すると、口径食が少ないことがわかります。


Carl Zeiss Planar 50mm f2
X-E1 3:2 PROVIA

最後に、年季の入った信号機を開放で。
周辺減光が目立ち易い条件ですが、ほとんど気にならない程度に収まっています。
発色が良く、信号機の腐食から空の色まで見た目と同じように切り取ってくれました。

全域にわたってフラットで、どんな場面でも自然な写りを楽しませてくれます。
製造から50年ほど経過しているものの、現在のレンズにも全く引けを取らない描写です。


Carl Zeiss Planar 50mm f2 ( Arri-Stdマウント )

Carl Zeiss Planar 50mm f2

PlanarはSonnarと並ぶZeiss代表的なレンズ名称ですが、Arriflexマウントのものだけでも選んでも様々なスペックのものが存在しています。
当ブログでは25mm f232mm f2を紹介してますが、どちらもすばらしい描写を楽しませてくれました。

50mm f2はイメージサークルが大きいことで知られており、Leicaマウントの改造ベースとして人気があります。パープル系のコーティングが美しいレンズです。


Carl Zeiss Planar 50mm f2

キー溝が一箇所しかないものの、ピントリングの表記がmとfeetの二種類用意してあります。三箇所のネジを緩めてピントリングの位置を変更させて好みの表記に変更可能となっています。
後玉が大きく、フルサイズで使用できるのも頷けます。


X-E1の作例はコチラ

Canon C-35 50mm f1.8 ( Arri-Stdマウント )

Canon C-35 50mm f1.8

国内メーカーでは珍しいArriflexスタンダードマウントレンズ、Canon C-35 50mm f1.8です。
Canonのシネレンズには1977年より製造が始まったK-35シリーズがありますが、C-35はその前身となるラインではないかと推測できます。数字の"35"はフィルムサイズでしょうか。


Canon C-35 50mm f1.8

Arriflexスタンダードマウントのレンズは、構造上どれも良く似ていますが、本レンズは距離数値の刻印がこれまでに見たどのレンズよりも大きいです。

個体数が少ないようで、あまり流通していないレンズです。


X-E1の作例はコチラ

NEX-3 + Ernst Leitz Elmar 3.5cm f3.5


Leitz社の珍しいArriflexマウントレンズ、Elmar 3.5cm f3.5の作例のご紹介です。
今回の使用カメラはNEX-3、すべて開放で撮影しました。
1941年製造のノンコーティングレンズは、どのような描写を見せてくれるでしょうか?


Ernst Leitz Elmar 3.5cm f3.5
NEX-3 3:2

まずは接写での一枚。
Arriflexマウントのレンズにしては珍しく、ヘリコイドの近接側のストッパーがありません。その為、レンズが外れるまで繰り出すことが可能ですが、実用はレンズ先端から20~30cmといったところです。

繊細ながらも硬すぎない描写で、光の差し込む食卓を暖かく表現してくれました。


Ernst Leitz Elmar 3.5cm f3.5
NEX-3 3:2

色鮮やかな銭湯ののれんを。
歪曲は目立ちませんので、直線的な被写体も 問題なく撮影できます。


Ernst Leitz Elmar 3.5cm f3.5
NEX-3 3:2

数m離れた梅の木にピントを合わせて。
全体的には特徴の少ないものの、条件によっては背景にぐるぐるボケが目立つ事もある様です。