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Kern Macro Switar 50mm f1.4 ( Cマウント )


Kernのマクロスイターシリーズの中で、私が最も好きなレンズがこのMacro Switar 50mm f1.4 RXです。二回転するヘリコイドがマクロスイターの特徴ですが、マクロ域の赤いラインがとても素敵です。

マイクロフォーサーズ機に取り付けると小さすぎず丁度良いサイズで、見た目のグレードが格段に上がります。


GH1 3:2

まずは最短開放で。
マクロスイター特有の2回転するヘリコイドの接写能力には、使うたびに驚かされます。ワーキングディスタンスは約28cmで、気軽にマクロ撮影が可能です。

背景のボケ味はとても美しく、人気があるのも頷けます。


GH1 3:2 f2

開放値がf1.4なので、日中の撮影では露出オーバーとなることが多いです。一段絞ったf2でも背景美しいのボケ味は健在で、ピント部のシャープネスが上がりとても上質な写りとなります。

同じくRXタイプのSwitar 50mm f1.4では糸巻き型の歪曲収差が目立ちましたが、このレンズではあまり目立ちません。焦点距離と開放値は同じでも、光学設計は異なると思われます。


GH1 3:2

夜間や暗所ではf1.4開放値が強い味方となってくれます。
数十cmの距離でさっと撮影したのですが、自然な発色で見た目に近い印象に撮影できました。

素晴らしい描写のレンズです。


NEXの作例はコチラ
X-E1の作例はコチラ

Kern Macro Switar 26mm f1.1 ( Cマウント )


Cマウントレンズの中で人気が高く、高価なレンズとして知られているのがKernのマクロスイターシリーズです。16mmフィルム用のH16シリーズでは、26mm f1.1、50mm f1.475mm f1.9の三種類の焦点距離が存在しており、マルチコーティングなどのバリエーションもラインナップされています。

2周回るヘリコイドとプリセット絞りが採用されている豪華な仕様で、とろけるようなボケと最短撮影距離が魅力です。


GH1 3:2

まずは最短での一枚。
移動量の多いヘリコイドのおかげでワーキングディスタンスは約13cmとかなりの接写が可能です。
接写時は被写界深度が浅く、幻想的な写りとなります。


GH1 3:2

数十センチ離れた猫を開放で。
全体的には柔らかい写りですが、拡大すると毛の一本一本まで細かく描写してくれています。

四隅の光量落ちと樽型の歪曲が目立ちますが、ファインダーを覗くと肉眼で見たものと異なる世界が広がっており、楽しく撮影することが出来ます。



GH1 3:2

遠景開放での一枚。近距離ではシビアなピント合わせが必要なレンズですが、1メートルを超えたあたりから被写界深度が急激に深くなります。全体的には柔らかい雰囲気ですが、前ボケに乱れが少ないのでパンフォーカスの様な自然な写りになります。

条件により写りの印象がずいぶん異なるレンズです。人気があるもの頷けます。



マルチコーティングタイプの個体では、黒仕上げの外観にMulticoatedの刻印が施されています。
ノーマルタイプと比べ、どのような描写の差があるのでしょうか?


Multicoated E-PL3 3:2

まずは最短開放で。
開放接写時の魅力的な描写はそのままに、色味がよりしっかりとした印象です。


Multicoated E-PL3 3:2 f4

f4に絞っての一枚。
数段絞るとさらに発色が良くなり、開放時とは全く異なる自然な描写を楽しむことができます。


中心部拡大

拡大すると花の表面の質感までしっかりと描写してくれていることがわかります。
驚きの解像力です。


Multicoated E-PL3 3:2

最後に、逆光の開放での一枚。
マルチコーティングのおかげか、太陽が写り込んでいるにも関わらずとてもクリアな描写です。

ノーマルタイプと比べレアですが、探す価値のあるレンズと言えるかもしれません。


Kern Yvar 75mm f2.8 ( Cマウント )

Kern Yvar 75mm f2.8

Switarシリーズの望遠レンズは魅力的な写りのものばかりですが、廉価版といわれているYvarの場合はどうでしょうか。
Yvar 75mm f2.8は細身のボディが特徴のARタイプのレンズです。


Kern Yvar 75mm f2.8
E-P1 4:3

ピントリングの撮影距離の表記が1.5mから始まっていることからもわかるように、あまり接写は得意ではありません。作例は最短撮影距離での撮影ですが、もう少し寄れるとうれしいですね。

開放での撮影でも全域に渡ってシャープな写りです。


Kern Yvar 75mm f2.8
E-P1 4:3

発色が自然でボケ味も非常に綺麗です。
イメージサークルが大きくマイクロフォーサーズで減光も目立ちません。APS-Cもかなりの範囲をカバーしてくれそうです。

軽量安価なレンズなので、どんな状況でも気軽に持ち歩けるレンズです。

NEX-3 + Kern Switar 75mm f1.9


GH1との組み合わせですばらしい描写を見せてくれたARタイプのSwitar 75mm f1.9ですが、今回はNEXでの作例を見てみましょう。
使用機材はNEX-3、すべて開放で撮影しました。


NEX-3 + Kern Switar 75mm f1.9
NEX-3 3:2

まずは最短での一枚。
開放では被写界深度が浅く、慎重なピント合わせが必要です。独特のボケ味が被写体を浮き上がらせています。
APS-CフォーマットのNEXでは四隅にわずかなケラレがあるようです。


NEX-3 + Kern Switar 75mm f1.9
NEX-3 3:2

こちらも最短で撮影。
ピント部は開放から非常にシャープです。35mm換算で約112mmの焦点距離となりますが、開放値と相まって背景は強力にボケています。


NEX-3 + Kern Switar 75mm f1.9
NEX-3 3:2

数メートル離れたスクーターにピントを合わせて。
GH1の作例でも確認できましたが、ARタイプでよく見られるグルグルボケがNEXではより目立ちます。もちろん絞れば目立たなくなりますので、用途によって使い分ける事が可能です。
発色も良く、見たままの色味を再現してくれます。

NEXとの組み合わせも良好で、他のCマウントレンズよりも上質な写りを提供てくれている印象です。

Kern Switar 75mm f1.9 ( Cマウント )

Kern Switar 75mm  f1.9

Cマウントレンズで人気のSwitarシリーズで最も長玉なのが、Switar 75mm f1.9です。

マイクロフォーサーズで使用した際は35mm換算で約150mmの望遠レンズとなるものの、マウント面からレンズ先端までの長さが約65mmに収まっており、とてもコンパクトです。

ARタイプのレンズで、シャープな描写が特徴です。


Kern Switar 75mm  f1.9
GH1 3:2

開放での撮影ですが、はじめて使用した時はその色の鮮やかさに驚かされました。
Macro Switar 75mm f1.9と同様に、開放からシャープな
ピント部で、発色も自然です。
背景にはARタイプの特徴でもあるグルグルボケが見られますが、歪曲収差等は目立たず、好感が持てる写りです。


Kern Switar 75mm  f1.9
GH1 3:2

午前中の強い日差しの中の撮影だったのですが、色の諧調をしっかりと残してくれました。
75mm f1.9というスペックの為被写界深度が浅く、離れた被写体でも背景のボケが十分楽しめます。

センサーサイズが小さくボケにくいと言われるマイクロフォーサーズにピッタリのレンズです。


NEXの作例はコチラ

Kern Macro Switar 75mm f1.9 ( Cマウント )

Kern Macro Switar 75mm f1.9

Cマウントのマクロスイターシリーズで最も長玉なのが、このMacroSwitar 75mm f1.9です。
マイクロフォーサーズ機に取り付けると少々長いのが難点ですが、最高の写りを提供してくれます。


Kern Macro Switar 75mm f1.9
E-P1 4:3

開放での一枚。非常に綺麗なボケ味です。
発色も良く、何気ない風景を幻想的な世界へと変えてくれます。


Kern Macro Switar 75mm f1.9
E-P1 4:3

最短撮影距離での撮影。ご覧の通り開放から非常にシャープです。
APS-Cでも問題無く使えそうなレンズですので、入手しておくと様々な使い道がありそうです。


Kern Macro Switar 75mm f1.9
E-P1 4:3

同じくマクロスイターの26mm f1.150mm f1.4はRXタイプなのですがこちらの75mmはタイプ表記はありません。全域でシャープな描写なのでARタイプのレンズなのかもしれません。

Kern Switar 50mm f1.4 ( Cマウント )

Kern Switar 50mm f1.4

KernのSwitar 50mm f1.4はコンパクトながら、マイクロフォーサーズで使用すると約100mmの中望遠として使える便利なレンズです。

Switar 25mm f1.4と同様にBolexの仕様に応じたタイプがあり、それぞれ描写が異なります。


Kern Switar 50mm f1.4
ARタイプ GH1 3:2

まずはARタイプの開放から。
ブランコにピントを合わせたのですが、非常にシャープで締まりのある描写です。
開放では被写界深度が浅く丁寧なピント合わせが必要です。


Kern Switar 50mm f1.4
ARタイプ GH1 3:2

こちらも開放での一枚。
16mmフィルムよりも大きなマイクロフォーサーズフォーマットでは糸巻き型の歪曲が目立ちます。
背景のボケは中心から外れるほど乱れ、撮影距離によって様々な形状が確認できます。



Kern Switar 50mm f1.4
ARタイプ GH1 3:2 f5.6

開放からシャープなレンズですが、絞れば全域でカリカリな描写を楽しむことが出来ます。

ARタイプはマウント面が太く、純正状態ではマイクロフォーサーズ用アダプターでは最後までねじ込めません。無限出しを行う際は加工等が必要な可能性があります。



Kern Switar 50mm f1.4
RXタイプ GH1 3:2

結婚式場にて神父にピントを合わせ開放で。
RXタイプならではの柔らかい描写で、ポートレート等で使用し易いレンズです。
f1.4の開放値は暗所撮影時の強い味方です。


Kern Switar 50mm f1.4
RXタイプ GH1 3:2

こちらも開放で撮影。
ARタイプと同様にマイクロフォーサーズフォーマットでは糸巻き型の歪曲が目立ちます。
周囲では光が放射状に伸びています。



Kern Switar 50mm f1.4
RXタイプ GH1 3:2 f5.6

開放では柔らかいRXタイプも数段絞ればシャープな絵となります。色味も濃くなり開放とはずいぶん異なる印象です。

購入時はタイプに注意して選ぶことをオススメします。

X-E1 + Kern Macro Switar 50mm f1.4


NEX-3との組み合わせではとても良い写りを提供してくれたMacro Switar 50mm f1.4ですが、 Fujifilm X-E1作例をご紹介しましょう。

九品仏の浄真寺にて、すべて開放での撮影です。


X-E1 3:2 PROVIA

まずは本堂内での一枚。
夕刻の薄暗い堂内の為スローシャッターとなりましたが、ファインダーが付いているので安定して撮影することが出来ました。

開放ではRXタイプならではの柔らかい描写ですが、木や畳の質感を上手く表現してくれました。


X-E1 3:2 PROVIA

マクロスイターお得意の近距離撮影での一枚。
ピント部は柔らかいながらも繊細で、毛や種の細部までしっかりと描写してくれています。


X-E1 3:2 PROVIA

最後は陰り始めた屋根にピントを合わせて。
暗部が潰れそうなシチュエーションですが、X-E1のセンサーの影響かぎりぎり粘ってくれたようです。

X-E1との相性も抜群のレンズです。

NEX-3 + Kern Macro Switar 50mm f1.4


KernのMacro Switar 50mm f1.4は優れた接写能力と美しいボケ味が特徴のレンズで、マイクロフォーサーズとの組み合わせではとても良い描写を見せてくれました。APS-CフォーマットのNEXとの相性はどうでしょうか?


NEX-3 3:2

まずは接写での一枚。
マイクロフォーサーズよりもセンサーの大きさ分広く写していますが、周囲にはっきりとしたケラレは発生していません。

被写界深度がとても薄くピント合わせは難しいものの、背景のボケはとても綺麗です。


NEX-3 3:2

九品仏にある浄真寺の本堂内にて。
夕刻の薄暗い堂内での撮影だったのですが、f1.4の開放値のおかげで容易に手持ち撮影が出来ました。
開放ではピント部も優しい描写をしますが、仏具の質感をよく表現してくれています。

次は絞っての作例です。


NEX-3 3:2 f2.8

こちらも浄真寺敷地内での一枚。
f2.8でも背景のボケは綺麗で、とても柔らかい印象です。


NEX-3 3:2 f2.8

秋晴れの空と鉄柱を。
空を撮影するとレンズの光量落ちが良く分かりますが、四隅が少々落ちる程度に収まってくれています。16mmフィルム用レンズとは思えないイメージサークルの大きさです。
こちらもピント部はとてもシャープで、鉄柱に貼ってあるシールの数字まで容易に読むことが出来ます。


NEX-3 3:2 f2.8

逆行での一枚。
開放では全体的にフレアがかる様なシチュエーションですが、絞ったことでかなり軽減されています。
ピント部の傘では強い反射で少々滲みがありますが、ビニールの色も飛ぶこと無く見事に再現してくれています。


スイターシリーズの描写が好みの方には、是非一度ご使用いただきたいレンズです。

Kern Genevar 25mm f1.9 ( Cマウント )

Kern Genevar 25mm f1.9

KernのCマウントレンズの銘柄は、Switar、Pizar、Yverが一般的に知られていますが、このGenevar 25mm f1.9はそのどれにも当てはまりません。
個体数が少なく情報もあまり見つからないレンズなのですが、海外サイトによると、1952年のBOLEXのリストに載っているとの事でした

形状は独特の樽型で、フィルターネジが無くFキャップはカブセ式です。
60年ほど前に製造された貴重なCマウントレンズですが写りはいかがでしょうか?


Kern Genevar 25mm f1.9
E-PL3 3:2

開放接写での一枚。
ARタイプのレンズですので、中心部が非常にシャープです。
イメージサークルはマイクロフォーサーズの四隅に少々のケラレがある程度ですが、上下がトリミングされるの3:2を使用すればほとんど目立たなくなります。


発色が非常に良く、背景のボケも自然です。


Kern Genevar 25mm f1.9
E-PL3 3:2

こちらも開放で撮影。
見た目に近い色味を再現してくれていますが、光の強い反射がある箇所では滲みが目立ちます。これはKernの他のシリーズには見られない特徴です。


謎の多いレンズですが、Kernマニアの方は探してみるのも良いかもしれません。

Kern Macro Switar 36mm f1.4 H8 ( Cマウント )

Kern Macro Switar 36mm f1.4 H8

BolexH8用マクロスイターは3種類存在していますが、マイクロフォーサーズを唯一カバーするのが、このMacro Switar 36mm f1.4 H8 RXです。

H8のフランジバックの関係上Cマウントアダプターでは無限が出ません。70cm程度離れた被写体までしか撮影できませんが、素晴らしいボケ味のレンズです。


Kern Macro Switar 36mm f1.4 H8
E-P1 4:3

最短開放での一枚。
開放からとても発色が良く、ピント部のシャープさとボケ味がマッチした非常に魅力的な写りです。


Kern Macro Switar 36mm f1.4 H8
E-P1 4:3

無限に合わせての撮影でも70cm程度までしか離れることが出来ません。

PentaxQでは無限遠まで使用可能ですが、イメージサークルが大きいレンズなのでマイクロフォーサーズで接写限定の使用もオススメです。

NEX-5 + Kern Yvar 25mm f2.5 Test

NEX-5 + Kern Yvar 25mm f2.5

Kernの標準レンズ、Yvar25mm f2.5はボディサイズからは想像もできないほどイメージサークルが大きく、NEX-5との組み合わせでも中々の描写を見せてくれます。


NEX-5 + Kern Yvar 25mm f2.5
NEX-5 3:2

キバナコスモスの植え込みを接写で。
接写時はケラレが少なく、APS-Cでも十分使用可能な程度に収まってくれています。
ボケ味も比較的落ち着いた印象で、ピント中心部も開放からシャープです。


NEX-5 + Kern Yvar 25mm f2.5
NEX-5 3:2

次に数m離れての一枚。 
被写体から離れるとケラレが目立ちますが、25mmクラスのCマウントレンズでは比較的大きなイメージサークルを持っていると言えます。