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Kern Macro Switar 50mm f1.4 ( Cマウント )


Kernのマクロスイターシリーズの中で、私が最も好きなレンズがこのMacro Switar 50mm f1.4 RXです。二回転するヘリコイドがマクロスイターの特徴ですが、マクロ域の赤いラインがとても素敵です。

マイクロフォーサーズ機に取り付けると小さすぎず丁度良いサイズで、見た目のグレードが格段に上がります。


GH1 3:2

まずは最短開放で。
マクロスイター特有の2回転するヘリコイドの接写能力には、使うたびに驚かされます。ワーキングディスタンスは約28cmで、気軽にマクロ撮影が可能です。

背景のボケ味はとても美しく、人気があるのも頷けます。


GH1 3:2 f2

開放値がf1.4なので、日中の撮影では露出オーバーとなることが多いです。一段絞ったf2でも背景美しいのボケ味は健在で、ピント部のシャープネスが上がりとても上質な写りとなります。

同じくRXタイプのSwitar 50mm f1.4では糸巻き型の歪曲収差が目立ちましたが、このレンズではあまり目立ちません。焦点距離と開放値は同じでも、光学設計は異なると思われます。


GH1 3:2

夜間や暗所ではf1.4開放値が強い味方となってくれます。
数十cmの距離でさっと撮影したのですが、自然な発色で見た目に近い印象に撮影できました。

素晴らしい描写のレンズです。


NEXの作例はコチラ
X-E1の作例はコチラ

Steinheil Quinon 25mm f1.5 ( Cマウント )

Angenieux 25mm f1.4 TypeS41

ドイツに古くから存在するメーカーSteinheilのCマウントレンズ、Quinon 25mm f1.5です。
f1.5と中々の開放値を保っていながらも、筐体の材質にアルミが多用されている為とても軽量です。
同社のCマウントレンズはこれまで使用したことが無かったのですか、運良く借用出来たので試写させていただきました。

それではGH1、全てでの作例をご覧いただきましょう。


Angenieux 25mm f1.4 TypeS41
GH1 3:2

色味は淡いですがピント部は繊細に描写しています。



Angenieux 25mm f1.4 TypeS41

GH1 3:2

箒にピントを合わせたのですが、手前の柵に大きな歪曲が見られます。
直線的な被写体の撮影は難しそうです。


Angenieux 25mm f1.4 TypeS41
GH1 3:2

背景のボケは口径食が目立ちますが、比較的落ち着いた印象です。
光の反射が大きく滲み幻想的な雰囲気を楽しむとができます。


Nikon Cine Nikkor 25mm f1.8 ( Cマウント )

Nikon Cine Nikkor 25mm f1.8

国内のCマウントレンズといえばCanonやCosmicarなどでは比較的安価なものが流通していますが、CineNikkorシリーズも同様に手頃な物が数多く見られます。
当ブログではこれまでに50mm f1.8と100mm f2.8を紹介していますが、どちらも鮮やかな発色の素晴らしい描写を楽しませてくれました。

この25mm f1.8はCineNikkorの中では最も開放値の暗い標準レンズですが、どのような描写を楽しませてくれるでしょうか?


Nikon Cine Nikkor 25mm f1.8
GH1 3:2

まずは開放最短での一枚。
25mmクラスのCマウントレンズでは標準的なイメージサークルで、マルチアスペクトの3:2では四隅に少々のケラレが発生します。16mmフィルムに合わせた適正な設計がされているといえます。
他のCineNikkorと同じく、コントラストが強くコッテリとした発色が特徴です。


Nikon Cine Nikkor 25mm f1.8
GH1 3:2

こちらも開放で踏み切りの非常ボタンを。
無理の無い開放値の影響か、ピント部は開放から非常にシャープで発色も良いです。
背景では口径食が目立ちますが、光量落ちと相まって中心部が浮き出てくるかのようです。

本来の使用目的である16mmフィルムのサイズでは全域でシャープな描写となりますが、マイクロフォーサーズでのドラマチックな描写を楽しむのもオススメです。


Dallmeyer Special Anastigmat 1inch f1.8 ( Cマウント )

Dallmeyer Special Anastigmat 1inch f1.8

Dallmeyerの1inchクラスのCマウントレンズは、Speed Anastigmat 1inch f1.5やSuper-Six 1inch f1.9が人気レンズとして知られています。
今回ご紹介するSpecialAnastigmat1inch f1.8は、無銘の1inch f1.9と同じPetzval型のレンズ構成を持ちながらも開放値で0.1上回る珍しいレンズです。


Dallmeyer Special Anastigmat 1inch f1.8
GH1 3:2

まずは最短開放での一枚。
最短撮影距離はレンズ先端から約38cmで、コンパクトながら中々の接写が可能です。
周囲は乱れが大きいものの、中心のピント部は非常にシャープです。


Dallmeyer Special Anastigmat 1inch f1.8
GH1 3:2

数m離れた踏切を開放で。
接写時とは異なり強烈なグルグルボケが目立ちます。本来使用する16mmフィルムではこの描写を楽しむことは出来ませんね。
マイクロフォーサーズフォーマットでは結像している範囲が狭いものの目立つケラレはありません。
こちらもピント部はとてもシャープで、Petzval型ならではの描写となっています。


Dallmeyer Special Anastigmat 1inch f1.8
GH1 3:2

最後にメッキ仕上げの消火栓を開放で。
周囲のグルグルボケにより被写体が浮き出てくるようです。

特徴的な描写が好みの方にはオススメのレンズです。

Angenieux 50mm f1.5 Type S5 ( Cマウント )

Angenieux 50mm f1.5 Type S5

フランスのAngenieux社のレンズはスチル用はもちろんシネレンズでも人気があり、中には非常に高額で取引されているものもあります。特にダブルガウス型のレンズ構成に冠されたType Sシリーズはその傾向が強く、この50mm f1.5 Type S5も手に入れることが難しいレンズです。
私の所有する個体は1969年頃製造の後期型ですが、色と形状の異なる前期型も存在します。

まずはマイクロフォーサーズとの組み合わせをご覧いただきましょう。使用カメラはGH1、すべて開放での撮影です。


Angenieux 50mm f1.5 Type S5
GH1 3:2

まずは接写での一枚。
ヘリコイドの移動量が大きくレンズ先端から約55cmまでの接写が可能です。f1.5の開放値ながら、ピント部を非常にきめ細かく描写してくれています。
マウント部に施されたフレアカッターの影響で、Cマウントの状態では四隅の光量落ちが確認できます。


Angenieux 50mm f1.5 Type S5
GH1 3:2

冬の作例の強い味方、椿を接写で。
なかなかの発色をするレンズで、見た目に近い色味を再現してくれます。
背景のボケは少々ざわざわしており、独特の雰囲気をかもし出してくれています。


Angenieux 50mm f1.5 Type S5
GH1 3:2

最後に早朝の駅のホームを。
強い光源には滲みが発生し易く、構内の照明を見るとその傾向が良く出ていることがわかります。ホームに並ぶ人々を見るとかなり細部まで描写しており、柔らかさと繊細さが同居した写りと言えます。


X-E1の作例はコチラ

Schneider Cinegon 10mm f1.8 ( Cマウント )

Schneider Cinegon 10mm f1.8

Schneider社の広角Cマウントレンズ、Cinegon 10mm f1.8です。 同時期に製造されたXenon 50mm f2と外観形状が統一されていることがわかります。

16mmフィルム用の広角レンズはマイクロフォーサーズフォーマットではケラれる事が多いですが、本レンズはどうでしょうか?


Schneider Cinegon 10mm f1.8
GH1 1:1

まずはアスペクト比1:1での一枚。
1:1はマイクロフォーサーズのセンサーサイズの基準となっている4:3から左右をトリミングしたものですが、円形のケラレが残っています。イメージサークルは小さいようです。


Schneider Cinegon 10mm f1.8
Super16サイズ

上画像をSuper16のフィルムサイズ、12.52×7.41mmにトリミングしました。
四隅のケラレが目立ちますので、Super16と近いセンサーサイズを持つNikon1シリーズでの使用では好みが分かれると思います。


Schneider Cinegon 10mm f1.8
16mmサイズ

こちらはスタンダード16mmのフィルムサイズ、10.26×7.49mmへのトリミングです。
本来使用する範囲ですのではっきりとしたケラレはありません。周辺減光が残っていますが、開放では仕方ないのかもしれませんね。
BolexやPentaxQシリーズでの使用が良いかもしれません。

Schneider Xenon 50mm f2 ( Cマウント )

Schneider  Xenon 50mm f2

シネカメラには、レンズ交換をスムーズに行う為に複数のレンズを取り付けられるものがあります。Cマウントを採用しているカメラでは、Bolexやfilmoが有名です。
その為同じメーカーのレンズでは、焦点距離の異なっていても操作感が変わらない様に設計されているものがあります。

Schneider社のXenon 50mm f2も、同年代のXenon 25mm f1.4同じ形状の絞りリング、ピントリングを持っています。

それでは、GH1開放での作例をご覧ください。


Schneider  Xenon 50mm f2
GH1 3:2

まずは最短撮影距離、約60cmでキバナコスモスを。
接写時はマイクロフォーサーズでも十分なボケ量があり、幻想的な描写を楽しむ事ができます。
ピント部は開放からとてもシャープです。


Schneider  Xenon 50mm f2
GH1 3:2

少し離れて狛犬を。
強い日射しの当たっている為反射部に若干の滲みが見られますが、全体的には締まりのある描写です。


Schneider  Xenon 50mm f2
GH1 3:2

最後にボケの雰囲気が分かりやすい樹木の葉を。
中心部から離れるにつれて徐々に光の形状が歪んでいきます。25mm f1.4とよく似たボケ味です。

操作感も去ることながら、描写にも統一感が出るように設計されているのかもしれませんね。


Schneider Xenon 25mm f1.4 ( Cマウント )

Schneider  Xenon 25mm f1.4

Schneider社は1920年代からCマウントレンズを製造しており、25mmクラスだけでも様々な開放値のもの存在しています。

今回ご紹介するのはf1.4ですが、後玉の周辺形状がArriflexCineXenon 25mm f1.4と酷似しており、同じ光学系を使用しているように見えます。
クロームメッキのコンパクトボディからは、どのような描写を見せてくれるのでしょうか?

使用カメラはGH1、すべて開放での作例をご覧ください。


Schneider  Xenon 25mm f1.4
GH1 3:2

最短撮影距離でキバナコスモスを。
コンパクトながらヘリコイドの移動量は確保してあり、レンズ先端から約35cmまでの接写が可能です。
ピント部はシャープで、拡大すれば花の細部まで確認できます。

描写の傾向もArriflexCineXenonとよく似ています。


Schneider  Xenon 25mm f1.4
GH1 3:2

少し離れて神社の石像を。
16mmフィルム用レンズですので、マイクロフォーサーズの使用では周囲に口径食が目立ちますが、グルグルボケというほどではありません。
四隅に減光<は見られるものの、Xenon 25mm f1.5と比べるとずいぶん優秀です。


Schneider  Xenon 25mm f1.4
GH1 3:2 f8

最後にf8に絞っての一枚を。
絞って撮影すれば全域で非常にシャープとなり、周辺減光も目立たなくなります。

ケラレが気になるマイクロフォーサーズユーザーにオススメのレンズです。


Nikon Cine Nikkor 100mm f2.8 ( Cマウント )

Nikon Cine Nikkor 100mm f2.8

6.5mmの超広角から始まるCineNikkorシリーズの中で、この100mm f2.8はもっとも長焦点のレンズです。

同シリーズでは6.5mm f1.8以外、フィルター径が40.5mm、絞り&ピントリング径が41.7mmで統一されており、交換時も操作感が変わらないよう配慮されています。

GH1 開放での作例をご覧ください。


Nikon Cine Nikkor 100mm f2.8
GH1 3:2

まずは最短1.2mでの一枚。
開放からとてもシャープで、発色も良好です。


Nikon Cine Nikkor 100mm f2.8
GH1 3:2

2mほど離れたアサガオのカーテンを。
16mm用レンズですが、マイクロフォーサーズでは周囲の破綻や周辺減光は目立ちません。
背景のボケも自然ですね。


Nikon Cine Nikkor 100mm f2.8
GH1 3:2

駅構内にて10mほど離れた人々を。
コントラストが強く彩度が少々低い為か、固めの印象の写りとなりました。
解像力が際立って高いというほどではありませんが、通常の使用では問題無い描写をしてくれます。

全体的に癖の無い扱いやすいレンズといえます。


X-E1の作例はコチラ

Kodak Cine Ektar 63mm f2 ( Kodak Sマウント )

Kodak Cine Ektar 63mm f2

Cine Ektar 63mm f2は、数あるKodak社のシネレンズの中でも最も好きなレンズです。
独自のKodak-Sマウントが採用されている為、S-Cアダプターを使用してCマウント化しなければなりませんが、レンズ単体では比較的安価にて流通しています。

少々筐体が長く携帯性は悪いものの、その描写はとても魅力的です


Kodak Cine Ektar 63mm f2
GH1 3:2

最短開放での一枚。
ヘリコイドの移動量が大きく、レンズ先端から約50cm程度まで寄ることが可能です。
Anastigmat 50mm f1.6ほどではありませんが、十分な接写能力です。

ピント部はf2開放からとてもシャープです。


Kodak Cine Ektar 63mm f2
GH1 3:2

こちらも開放での一枚。
マイクロフォーサーズでは周辺減光も目立たず、全域をカバーしていることがわかります。
背景によってはグルグルボケが目立ち、ざわついた印象となります。

ピント部はシャープで、鮮やかな葉の色味を再現してくれました。


X-E1の作例はコチラ

Kern Macro Switar 26mm f1.1 ( Cマウント )


Cマウントレンズの中で人気が高く、高価なレンズとして知られているのがKernのマクロスイターシリーズです。16mmフィルム用のH16シリーズでは、26mm f1.1、50mm f1.4、75mm f1.9の三種類の焦点距離が存在しており、マルチコーティングなどのバリエーションもラインナップされています。

2周回るヘリコイドとプリセット絞りが採用されている豪華な仕様で、とろけるようなボケと最短撮影距離が魅力です。


GH1 3:2

まずは最短での一枚。
移動量の多いヘリコイドのおかげでワーキングディスタンスは約13cmとかなりの接写が可能です。
接写時は被写界深度が浅く、幻想的な写りとなります。


GH1 3:2

数十センチ離れた猫を開放で。
全体的には柔らかい写りですが、拡大すると毛の一本一本まで細かく描写してくれています。

四隅の光量落ちと樽型の歪曲が目立ちますが、ファインダーを覗くと肉眼で見たものと異なる世界が広がっており、楽しく撮影することが出来ます。



GH1 3:2

遠景開放での一枚。近距離ではシビアなピント合わせが必要なレンズですが、1メートルを超えたあたりから被写界深度が急激に深くなります。全体的には柔らかい雰囲気ですが、前ボケに乱れが少ないのでパンフォーカスの様な自然な写りになります。

条件により写りの印象がずいぶん異なるレンズです。人気があるもの頷けます。



マルチコーティングタイプの個体では、黒仕上げの外観にMulticoatedの刻印が施されています。
ノーマルタイプと比べ、どのような描写の差があるのでしょうか?


Multicoated E-PL3 3:2

まずは最短開放で。
開放接写時の魅力的な描写はそのままに、色味がよりしっかりとした印象です。


Multicoated E-PL3 3:2 f4

f4に絞っての一枚。
数段絞るとさらに発色が良くなり、開放時とは全く異なる自然な描写を楽しむことができます。


中心部拡大

拡大すると花の表面の質感までしっかりと描写してくれていることがわかります。
驚きの解像力です。


Multicoated E-PL3 3:2

最後に、逆光の開放での一枚。
マルチコーティングのおかげか、太陽が写り込んでいるにも関わらずとてもクリアな描写です。

ノーマルタイプと比べレアですが、探す価値のあるレンズと言えるかもしれません。


Carl Zeiss Planar 32mm f2 ( Arri-Stdマウント )

Carl Zeiss Planar 32mm f2

CarlZeissのPlanar32mm f2はArriflex35mm用レンズです。イメージサークルが大きく、マイクロフォーサーズやAPS-Cでも問題無く使用可能です。

まずはGH1での作例をご覧いただきましょう。


Carl Zeiss Planar 32mm f2
GH1 3:2

最短撮影距離約60cm、開放での一枚。
晴天の中撮影したのですが、ピント部は少々滲みがあり優しい印象の写りです。
同じくArriflexマウントPlanarの25mm f2とはずいぶんと事なりった印象です。


Carl Zeiss Planar 32mm f2
GH1 3:2

こちらも最短開放にて撮影。
光が強く当たっていない為ピント部に滲みは目立たず、きめ細かく描写してくれています。背景のボケは落ち着いた印象です。


Carl Zeiss Planar 32mm f2
GH1 3:2

逆光の緑を見上げて。
ボケの形状は全域で綺麗で、四隅でも口径食が目立たない事がわかります。

マイクロフォーサーズではを周囲の乱れが無く、扱いやすいレンズと言えます。


X-E1の作例はコチラ