ドイツのHugoMeyer社が製造していたKinoPlasmatは、Dr.Roudolph氏設計のレンズで、立体感のある独特の写りからマニアの間では現在も非常に人気があります。
イングランドのDallmeyer社が製造していたSpeedAnastigmaは、KinoPlasmtaと同じレンズ構成を持つレンズとして有名で、こちらも負けずと人気のレンズとなっています。
写りの差が気になる所ですが、今回は20mmクラスの2本KinoPlasmat 3/4inch f1.5とSpeedAnastigmat 20mm f1.5の比較をしてみたいと思います。
イングランドのDallmeyer社が製造していたSpeedAnastigmaは、KinoPlasmtaと同じレンズ構成を持つレンズとして有名で、こちらも負けずと人気のレンズとなっています。
写りの差が気になる所ですが、今回は20mmクラスの2本KinoPlasmat 3/4inch f1.5とSpeedAnastigmat 20mm f1.5の比較をしてみたいと思います。
すべてGH1、3:2での撮影です。
Kino Plasmat 3/4inch f1.5
Speed Anastigmat 20mm f1.5
数十cm離れた遊具にピントを合わせて撮影。
焦点距離の数値とは逆で、SpeedAnastigmatの方が少々ワイドな設定な様です。
KinoPlasmatの光量落ちが目立ちますが、ボケの雰囲気は双方よく似ています。色味もKinoPlasmatが濃く出ており、全体的にコントラストが強い様に感じられます。
Kino Plasmat Speed Anastigmat
ピント部の等倍切り出しです。色味はKinoPlasmatが濃い印象ですが、キメの細かさではSpeedAnastigmatに軍配が上がりそうです。
次はf2.8まで絞ってみましょう。
Kino Plasmat 3/4inch f2.8
Speed Anastigmat 20mm f2.8
ここでもボケの雰囲気は似ているもののコントラストの差が目立ちます。
絞ったことで双方共にシャープネスが上がり、ピント部の立体感際立っています。
絞ったことで双方共にシャープネスが上がり、ピント部の立体感際立っています。
Kino Plasmat 3/4inch f1.5
Speed Anastigmat 20mm f1.5
今度は約十メートル先の鳥居にピントを合わせて開放で撮影。
やはりKinoPlasmatはこってりな、SpeedAnastigmat淡い色味になっています。
やはりKinoPlasmatはこってりな、SpeedAnastigmat淡い色味になっています。
近接撮影時よりもボケ味が異なった雰囲気で、SpeedAnastigmatが強く放射状にボケているように見えます。
Kino Plasmat Speed Anastigmat
ピント部の等倍切り出しです。近接撮影時と同じく、KinoPlasmat色味が濃く、SpeedAnastigmatはきめ細かいといえる写りです。
Kino Plasmat Speed Anastigmat
周辺の収差が双方で異なり、光の形状が大きく異なります。KinoPlasmatはクラゲ型、Dallmeyerは菱型といったところでしょうか。
近接、遠距離のを比較してきましたが、KinoPlasmatは濃く力強い写り、SpeedAnastigmatは淡く繊細な写りといった特徴を感じることが出来ました。
双方貴重なレンズですが、好みによってお探しいただくと良いかもしれません。
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